生産方法

高山・濃霧・雨量・日照が
茶樹の成長に必要な条件です。

◎生産者の茶葉と名山地利
(良い山から生ずる利益)

お茶栽培から製茶まで、三敬(敬天・敬地・敬人)要素が大事です。

◎産地の特定

茶葉が有する香り、味、色などの特色は、その茶葉が育った自然環境に由来します。

ですから、そのお茶がそのお茶である為には、原料の茶葉はしかるべき地域で育っていなければなりません。

◎茶の品質、性質の良い時期、摘み取りの季節

一年で最も高い品質のお茶ができる時期は、茶類によって異なります。

例えば緑茶であれば芽が萌え出したばかりの初春、烏龍(青)茶は少し成長して若い葉になる晩秋です。

烏龍茶生産過程

どんなに産地を限定し、時期を見極めて作られた茶葉であっても、
製茶の技術が伴わなければ質の高いお茶にはなりません。

1.日光に当てて発酵

太陽の熱を利用してお茶の水分の蒸発を促す。
茶の細胞内の成分が発酵によって水素化する。この現象により発酵が進む。

2.屋内での発酵と攪拌

新鮮な茶葉を竹の皿に広げてかき混ぜこすり、水分を抜くことで部分的発酵が進み、化学変化が起きる。
これにより烏龍茶ならではの香りと味わいになる。

3.加熱

高温の熱で酵素を破壊し、発酵を止めると、香りや味などお茶の品質が安定する。加熱時に葉の水分が失われ、柔らかさや硬さなど葉の質が確定する。

4.もみほぐす

機械で揉んで茶葉の組織を破壊する。
揉むことで硬くなり船で運ぶのが簡単になる。

5.乾燥

練った葉の塊を乾燥機に入れて茶葉の表面を乾燥させる。

6.熱して揉む

こすったりひねったり押したりして茶葉の組織を破壊する。
茶葉は次第に硬くしまり、球状に成形されていく。

7.乾燥

高温と熱風で茶葉を乾燥させて発酵を止める。
お茶が発酵し続けるのを防ぎ品質を固定する。

8.枝の除去

茶葉に混じった細かい枝を取り除くことで茶葉の品質が高まる。

9.最終乾燥・焙煎

焙煎の熱を利用してお茶の品質をさらに向上させる。

10.お茶は梱包されて市場に送られる。

安心と安全のために

品質を見極める技量を養い磨いてきました。
私たちはこの知識と技量こそが、安全を確保し良質なお茶を提供する基本と考えています。